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概要

広報誌 新ひたち野 No.28

05 s h i n h i t a c h i n o美野里地区の様子イネ縞葉枯病が増えています!写真1:ヒメトビウンカの検査始まる写真2:穂の出すくみ県西地域を中心に、イネ縞葉枯病の発生が多くなっています。県南地域でも、昨年に比べると発生が増えていますので、まだ発生が少ないうちに防除対策を行い、イネ縞葉枯病の被害の拡大を食い止める必要があります。イネ縞葉枯病は、イネ縞葉枯ウイルスを持ったヒメトビウンカ(写真1)がイネを吸汁することにより感染するウイルス病です。ヒメトビウンカがイネ縞葉枯発病株を吸汁すると、ウイルスを獲得し、他のイネに感染させます。イネ縞葉枯ウイルスに感染すると、葉に淡黄色の縦縞ができ、穂が出すくんだり(写真2)、出穂しても不稔になって減収します。イネ縞葉枯ウイルスに感染してしまうと、治療する方法はありません。対策は、媒介虫であるヒメトビウンカを防除して感染の機会を減らす必要があります。今後の防除対策としては、発病株から発生するひこばえをヒメトビウンカが吸汁すると、ウイルスを獲得してしまうので、収穫後は早めに水田を耕起し、ひこばえの発生を防止します。来年の育苗時の対策としては、ヒメトビウンカを対象に、薬効が長期持続する育苗箱施薬剤で防除します。9月上旬より今年度の米検査が各地区で始まりました。出荷された新米は、各地へ出荷される他、各直売所でも販売されます。検査後、米の担当を務める野村担当は「今年は日照不足のため例年に比べ収穫が1週間ほど遅れている。また、各地区で例年以上にカメムシの被害粒も見られている。」と現状を語っていました。米ひたち野地区の様子小川地区の様子